「‥起きて」


「ん、あれ?もう着いたんですか?早いですね」


「いや、20分は‥経ってるよ?もう行く?」


「はい」


車の外に出ると私は美容院の中へと入っていく、予約していた者ですと言うと中から爽やかなお兄さん、ルイ君が出て来た。


先生は後ろに立っているけど、何か気になる雑誌があったのかそれを見ている。


「お、沙由ー待ってたよ!あの人をイメチェンすれば良いの?」


「そうなの、お願いします」


「了解、カットだけでしょ?」


「うん、カットだけ」


ルイ君は先生に近づき何か話すと先生は私をちらりと見た。


「今日は先生に髪の毛切ってもらおうと思って予約したのっ」


「‥長いから?」


「だってせっかくの美男なのにもったいないじゃないですかー、それに髪の毛長すぎると目に悪いですよ?」


そう言うと先生は渋々頷いて、ルイ君によろしくとお辞儀をした。


先生は髪の毛切ったらもう少し大人っぽくなると思うんだよね、多分だけど。


二人は奥の個室になっている場所に行き、私は入口付近のソファーに座って待つ事にした。



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