横に並んで歩く帰り道


俺はいっつも車道側を
歩いてた


さりげない優しさ


不器用な俺には
そのぐらいしか気持ちを
伝える手段がなかった


雨の日


『傘交換しよーぜっ!!
俺ピンク嫌いじゃないし』


そうやって君は
俺のおっきな傘をさして
歩いていたね


ほんとなら1つの傘に
2人で入りたくって‥


そんなの無理だって
わかってたから


俺はピンクの傘をさした


周りから見たら
カップルに見えるかなって


正直恥ずかしかった


でも恥ずかしさより
君と帰れるこの喜びが
大きかったんだ