元哉と雨宮好太は、山崎晴香を指さし何やら、言っていた。




「元哉がついに女子と…?」




「ちげぇーよ、唯知ってるだけだ、名前知らんが…。」




「ふーん。」




「多分、俺にキスしてきた。」




「はぁ?」




「いや、分かんねーけど。多分、違う。」




「どっちだよ。」




この会話は、晴香に聞こえるわけなく――――。