美歌がスカウトされてから、翌日。

今日はいよいよ、小松プロデューサーと会える日だ。



朝がものすんごく弱い俺も、今日は珍しく早起き。

早起きっつーか、緊張して目が覚めちまった。


「ピーポーン」


「はいはーい」


誰か来た。

現在時刻は12:20…ってことは、多分花音だろうな~

あいつは絶対待ち合わせの10分前に来る。


ガチャ


「ビンゴッ」


ドアを開けると、予想通り花音が居た。


「何がビンゴなのよ?」


「まぁまぁー♪」


「いやいや。意味分かんないし」


花音は当たり前のように俺の家に入って来た。
ったく、おじゃましますくらい言えよな~


「宙音と謡は?」


「まだ来てねぇ。
でもまぁもうすぐ来…」


「ピーポーン」


ほら来た。


「ガチャ」


ドアを開けるとやっぱり宙音と謡。


「奏楽~来たぞ~!」


「……来た…」


丁度12:30…か。

珍しく時間通りに全員そろった。

いっつも誰か遅れんのに。


…って、あれ?
いつも遅れてんのは俺か。


「よっし。
んじゃ行くか!」


「え?美歌ちゃんは?」


「今から美歌ん家行って、そんで美歌が歌っていた…公園?に行く。」


どこの公園かは知らねぇけどな。

ってか美歌地味な場所で歌練習してんだな~


「なっるほどねェー♪
んじゃLet’sGo!!」


宙音がそう言って、俺たちは美歌ん家に向かった。