好きなのかもしれない… ううん、違う。 好きなんだ。 奏楽のことが。 きっと… 出会った時から、 私は、音を奏てた。 ドキン… ドキン… と、恋の音を。 恋の音を、 私は聞こえなかっただけ… いや、 聞こえてないフリしてたんだ。 耳をすまさなくても、 こんなに大きく聞こえていたのに。 その日、 私は、また詞を書いた。 タイトルは… 『恋の音』