「あれ?
どうしたの?
オレ、まだ、何もしてないんですけど?」


男の子はくすくす笑いながら、目を細め、


「あーあ。
こんなんで、これから二週間大丈夫?」


ソファに手をつき、上からあたしの顔をのぞきこんだ。


「それとも・・・。
今の状況、楽しんじゃってる?」


からかうような、意地の悪い声が小さく響き、
男の子は、あたしの制服のリボンの端をそっとつまんだ。