<もうすぐ合流する!>

<そのまま追え>

 ベリルの冷静な声がヘッドッセットから響く。

「!」

 すると、にわかに周りが騒がしくなってきた。

 敵が近いってコト!? ソフィアは体を少し強ばらせ指示通りに走る。

「!?」

 目の前に突然、男が現れた。その顔は何度も覚えようと見つめた写真の男。

「止まりなさい!」

 とっさに叫ぶと男は立ち止まり、ブラウンの瞳を鋭く向けてきた。カイダム・レアロだ。

<刺激するな>

「……」

「なんだ貴様は……俺を捕まえに来た奴らの仲間か」

 ベリルの指示を聞きながらカイダムと対峙する。