あなたを愛したいくつかの理由

「! このお嬢ちゃんは?」

 その男、フェテルはソフィアを見て眉を上げた。

「ベリルの弟子希望者」とダグラス。

 すると、他の人たちも物珍しげに彼女に近寄る。

「! え? え?」

 一斉に見つめられドキマギした。

「作戦会議を始めるぞ」

 薄笑いで発したベリルに一同は顔を向け一斉に彼女から離れた。

「……なんなのよ」

 この建物は、この街の有識者の家らしい。

 4階建ての3階部分を使わせて貰っている。

 広めの部屋に大きな丸いテーブルが真ん中に置かれていて、その上にこの街の地図を広げて皆がそれを囲んで話し合っている。