「配置は?」

「奴が潜んでいる確立の高い建物を中心に2重に囲む」

「!」

 その言葉に彼女は再び顔を上げる。

 捕まえる人がいそうな建物とかまでもう決めてるんだ……と、ベリルの横顔を見つめた。

「まだ大体だよ」

 彼女の考えを察しダグラスが付け加える。

「現地に到着して、またいくつか修正かけるから」

「へえ……」