「街の一角を締め切ることは出来ないんだよね?」

「市長が許してはくれなかったよ」

 厄介だなぁ……青年は頭をポリポリとかいた。

「んで、こっちは何人?」

「およそ20。あとは警察に任せる」

 締め切る事は拒否されたが、一定間隔で警察が立つ事は了承してくれた。

「リリパットは何人?」

「10人」

「! リリパット?」

 聞き慣れない言葉に彼女は首をかしげる。

「リリパットってのは、俺たちの間での言葉で義賊を意味してるんだ。盗賊はナイトウォーカーって呼んでる」

 ダグラスが説明し作戦会議が続けられた。