「プッ……クックックックッ……」

「ダグ、からかうな」

 頭の中がハテナで一杯になっている彼女を見てベリルが眉をひそめた。

「言ってなかったの?」

 まだ笑いが収まらない青年は、お腹を抱えてベリルに目を向けると彼は少し視線を泳がせる。

「言うタイミング逃した?」

「?」

 ダグラスはまだ意味の解らない彼女に向き直り衝撃的な言葉を投げた。

「言っても信じられないだろうけど、ベリルは不死なんだ」

「……は?」

「プッ……」

 予想していた通りの反応に青年はまた吹き出した。

「ベリルは見た目25だけど、実際は61歳だよ」

「……はあっ!?」

 驚いてベリルを見やると、彼は苦笑いを浮かべている。

「嘘じゃなくて!?」