次に案内されたのは武器庫──色んな武器が所狭しと並べられている。

「ナイフの使い方は」

 それを唖然と見つめる彼女にコンバットナイフを差し出した。

「少しだけ……」

 おずおずと手に取りナイフを見つめている彼女を横目で見やり、別のナイフを手にした。上品で流れるような動きが目の前で展開される。

 数秒の動きだったが、ナイフの扱いは一流だという事がシロウトながらに解った。

「……」

 彼女はぎこちないながらもナイフを動かす。

 ナイフを戻し、確認したように視線を外すと部屋をあとにした。

「……」

 見定められているような感覚になんとなくムッとなる。