父から構えや撃ち方は習っているとはいえ、ズシリとくるその感覚に一瞬だが戸惑いを見せた。

 それを見た彼は置かれているハンドガンをおもむろに手にし、構えて引鉄(ひきがね)を引く。

「わっ!?」

 発せられたその音に耳を塞いだ。

「では次」

 しれっと発して試射室から別の部屋に案内した。

「……」

 そんな彼の姿に尻込みする。

 自分の力を計っている事が解ったからだ。