「!? キャッ!」

 その動きに気を取られ、気がつけば目の前に迫っていた。

 その鋭い眼差しと、引き裂くような手の形にソフィアは思わず声を上げて守るように両手をクロスした。

「! ……?」

 なんの攻撃もしてこない……? 恐る恐る両手を下げると、目の前で自分を見つめていた。

「あの……」

「なるほど」

 そう言って、今度は試射室に促す。

「構えてみろ」

「え……」

 ソフィアは、置かれているハンドガンを見渡し、その1つを手にした。

 そして10mほど向こうにあるマトに向かってハンドガンを構える。