「こういう使い方だ」

 携帯を凹みから外してポケットに仕舞う。

「凄い……あたしのでも出来る?」

 肩をすくめ、目で無理だと示した。

「カークのものなら可能だがね」

「! 父さんの?」

 そういえば、父さんの携帯はなんか他の人と少し違ってた気がする。

 傭兵たちの中には、そういう特殊な機械を使う人もいるとベリルさんが教えてくれた。