あなたを愛したいくつかの理由

 純白のミリタリー服なんかで攻撃をしかける者などいるのだろうか……? 誰しもが違和感を覚える服装に、さすがの国民たちもその姿を確認すると戸惑っていた。

 腰には銃身の太いハンドガン、信号弾などを放つのに使われるものだ。

 しかし、ピンクに塗られたソレがさらなる違和感を与える。

 それ以外の武器は持っていないように窺えて、男たちを1人1人確認していった。

「!」

 ソフィアはその中の1人に声を上げる。

「ダグラス!?」

「お」

 ダグラスと呼ばれた青年は天使のような笑顔で彼女に駆け寄り、丁寧にひざまずいた。

「ど、どうしたの?」

「皇子さま、そして皇女になられる方にはご機嫌麗しく。これは、さる方からの贈り物です」

 ウインクして発したあと一礼し、しずしずと淡い緑の布にくるまれた20㎝ほどの縦長のものを彼女に差し出した。