あなたを愛したいくつかの理由

 少しだけでもいい、顔を見せてくれるよね? 心の中で発してキリリと前を見据え、開かれていく扉を見つめた。

 白いローマ神殿を思わせる造りにソフィアの純白のドレスが映えて、背中まで伸ばした輝く金髪が上品に風に揺れる。

 よく晴れた雲のまばらな青い空も2人を祝福していた。

 赤いじゅうたんの敷かれた白い階段から降りてくる2人を、通路の脇で国民たちが祝福の声を上げ2人は互いに見合って微笑んだ。

 あと3段という処で──

「キャーッ!?」

「うわっ!?」

「!?」

 後ろの方から叫び声が聞こえて2人は前を向いた。

 そこに現れたのは、白いミリタリー服に身を包んだ数人の男たち。

「はい……?」

 辺りは騒然となるが、ソフィアはその姿に眉をひそめる。