それから仲間たちからの祝福メールや電話が幾つも来て対応に追われベリルに連絡する暇もなく、あっという間に挙式数ヶ月前──

「ベリルには招待状、送るよね」

「うん」

 招待状の管理をしながらレオンが問いかける。

「来てくれるかな……」

「それは解らないけど、彼ならこれで解ってくれると思うから」

 苦笑いを浮かべた。

 結局、タイミングを逃したという事もあり未だにベリルに連絡出来ずにいた。

 彼が怒らない事も、2人を祝福してくれる事も充分に解っている。ベリルはそういう人なのだ。

 レオンが招待状を封に入れソフィアがそれを閉じた。