「君の事は皇室内ではもう知れ渡っててさ。早く紹介しろと父上がうるさくて……」

 照れたように頭をかきながら応えるレオン皇子に睨みを利かせる。

「だからって突然、会食はないでしょ!?」

 少し涙目に訴えた。

「まあ考えておいてよ。まだ先の話だから」

「こっちは一大決心なのよ!」

 苦笑いを続けるレオンにビシッ! と指を差した。