あなたを愛したいくつかの理由

『冷静に判断し決断する』

 そんな意識が紋章から垣間見えた。

「リリパットとして生きる必要は無いのよ」

「! ルーシー……?」

 突然の言葉に驚いて彼女を見つめる。

「一人前になる。っていう事はね、そういう意味も含まれているの」

 己の道は己で決める。

「私たちは、1つの道筋をあなたに示しただけ。どう進むかは本人の自由よ」

「……」

「あなたがより良く生きるために、私たちに出来る事は協力させてもらうわ」

「それが、その証なんだよ」

 ルーシーとロナルドは優しい眼差しでゆっくりと語った。

「……っ」

 ソフィアは喉を詰まらせる。

「っ……ありがとう」

 そんな言葉しか出なかった。

 こんな素晴らしい出会いをくれて……ありがとうベリル。

 心の中で何度も感謝した。