「レオナ様が苦手なの?」
「まあね……」

 ゆっくりと腰掛けた。そして、ソフィアを見つめる。

「珍しいな」
「え?」

 レオンはティカップを手に取り続けた。

「姉上は、いつも俺が連れてきた人間をからかうんだ」

「……そんな処に連れてこられたのね」
「あ、ごめん」

 レオンは苦笑いを返した。

「良かったら、アドレス教えてくれないかな?」

 言いながら携帯を取り出す。

「……」

 ソフィアは少し考えた。

 そうね、暗殺を計画した組織は確保したと言ってもまだ安心は出来ない。

 彼との連絡は付けられた方がいいわ。

「ええ、いいわよ」

 納得して彼女も携帯を取り出す。