あなたを愛したいくつかの理由

 次の日──

「!」

 朝の9時頃に携帯が震えた。画面に表示されているのはベリルを表す暗号。

「はい」

<つい今しがた手に入った情報だ。決行は今日>

「えっ!? 今日!?」

 朝食の準備をしていたソフィアは飛び上がるほど驚いた。

<こちらで城を監視しているがレオン皇子が出た形跡はまだ無い>

「行動時間は昼くらいだって言ってたもんね……」

 ああ、ドキドキした……胸を押さえて苦笑いを浮かべる。

<準備はしておけ>

「解った」

 通話を切ってさっそく準備を始める。

 ハンドガンはすぐに撃てるタイプのリボルバー銃に、ナイフは接近戦用と投げ用。

「! あ、そういえば」

 レオン皇子はベリルと会ってるんだわ。

「だったら、向こうからあたしを見つけるかも」

 そう考えて彼と似た服装をした。