「調べた組織の規模を想定して、こちらの人数もすでに決定している。あとは洗い出しの作業だけだ」

「あたしは先に国に戻ってレオン皇子を保護すればいいのね?」

「我々が組織を包囲するまで、彼の身辺を警戒してもらいたい」

「わかった」

 漏れてきた情報は、まだ酷く曖昧なものだが先手を打つ必要があった。

「生活出来るだけの機材を運ぶ手配はしてある。到着してすぐにも生活が可能だ」

「!」

 そうか……あたし一時的に家に帰るんだ。