ケーキを堪能し2人はリビングでテレビを見ながらくつろぐ。

「!」

 コーヒーを飲んでいると1枚の紙を手渡された。

 それを見て、思わず身を乗り出す。

「!? 解ったの?」

「実行の日は近い。明日、出発しろ」

 険しいベリルの表情に自身も目を吊り上げて、ゆっくり頷いた。

 それから何時間も話し合い、確認しあう。

 まだ一人前とはいえない彼女を単独で行動させる事に少しためらいはあったが、彼女の決意は揺るがなかった。

 そのため、いつもよりも確認する作業に時間を費やす。

「反皇族の組織は調べただけで5つ存在する。その中から現在、洗い出しを行っている最中だ」

 実行する人間に決行の日程を伝える段階で漏れ伝わった情報のため、組織自体の選出がまだ出来ていない。