あなたを愛したいくつかの理由


 しばらく会話を交わしてメアリーを玄関で見送る。

「何か困ったことがあったらいつでも言ってね」

「ありがとうございます」

 心配そうに何度か振り返るメアリーおばさんに笑顔を返し、家の中に入る。

「……はぁ」

 ドアにもたれかかり溜息を吐き出した。