納骨は親しい人たちだけで2日後に行う事になった。

 1日がとても無駄に長く感じられる。

 納骨の手続きや準備が無かったら、考える時間ばかりが出来て泣いてばかりだったかもしれない。

「!」

 ふいに玄関の呼び鈴が鳴った。

「はい。……! メアリーおばさん」

「大変だったわね」

 右隣のメアリーおばさんが、そう言って抱きしめてくれた。

 メアリーおばさんは5年くらい前にご主人を亡くして独り暮らしをしている。

 品の良い口元に、年相応のルージュが引かれていた。