「頼めるか」

「OK」

「あ、あたしはまだ……」

「仕事は終ったんでしょ。あとは帰るだけだよ」

「! ベリル……っ待って」

「ソフィア、仕事をこなせ」

 言って出て行く。求めるように上げられた手をゆっくりと下げ、ダグラスに睨みを利かせた。

「あれ、俺のせいなの?」

 しれっと薄笑いを浮かべた。