次の日──

「おはようございます」

「! おはよう」

 ルーシーは、彼女の姿を見て驚く。

「髪、切ったの?」

「はい」

 ニコリと笑う彼女に苦笑いを返す。

「ねえ、それって……」

 あとの言葉を濁すルーシーに再び笑みをこぼした。


<彼女、かなりの素質があるわ>

「ん、そうか」

 あれから半年が経ち、ソフィアは19歳になっていた。

 ルーシーからの定期的な連絡に、ベリルは静かに応える。

<あの子の気持ち、まだ変わってないみたいよ>

「!」

<一人前になる日は近いわ>

「……」

 ベリルは目を細めた。