あなたを愛したいくつかの理由

「う……うう……タスケテ……」

 次の朝──ソフィアは激痛に目が覚める。

「こっ……こんなに痛いとはっ」

 ずるずるとベッドから這いずり、部屋から出て壁に手をつきヨロヨロと階段を下りる。

「つっ、つらい」

 着替えとかそんなレベルじゃない……パジャマのままフラフラとキッチンに向かった。

「おはよう」

「……」

 しれっと挨拶する彼に目を据わらせる。

「……オニ」

「さて、なんの事だか」

 薄笑いを浮かべ、ダイニングテーブルに朝食を並べていく。

 痛む体でゆっくり席に着き、涙を浮かべながらスープの注がれたマグカップを持ち上げる。

「イタタタ……」

 パンをちぎるだけでも激痛が……っ!

「ク……ククク……」

 その姿に笑いをこらえきれず、顔を逸らして絞り出すように笑った。

「う……くそっ」

 悔し紛れにパンを口に運んだ。