朝食を済ませ、地下のトレーニングルームでベリルに体術を習う。

「はぁっ……はぁっ……」

「まだ甘い。もっと脇を締めろ」

「はいっ」

 肩で息をする彼女をベリルは冷ややかに見つめた。

 とはいえ、まだ体術に適した体は出来ていない。筋力トレーニングを交えながら、ベリルの動きを倣うようにして学んでいる。

「……私の動きを真似た処で良くなる訳ではないぞ」

「解ってる」

 流れる汗を拭い、深く呼吸した。

 1時間、体術の訓練をして30分の休憩。次の1時間は筋力トレーニング。その次は試射室でハンドガンの撃ち方を学ぶ。

 それを昼近くまで続けてヘトヘトになり、リビングのソファにドカッと体を預ける。

「!」

「よくやった」

 ジンジャーエールの入ったグラスを彼女の前に示す。

「ありがとう」

 受け取って喉に流し込むとスカッとして疲れが取れていくようだった。