次の日はバリングラとその周辺の観光──荒野にぽっこりと盛り上がった大きな岩に言葉もなく眺める。
「……」
凄い。凄いけど……
「周辺にはワイルドフラワーが群生している」
「わ、可愛い」
色とりどりの小さな花に顔がほころぶ。
ベリルはそれに目を細めた。バリングラに対する反応が薄い事は解っていた。
グランドキャニオンやナイアガラの滝のような壮大なスケールは正直、この世界一の一枚岩には無い。
ただ静かに、そこに存在する岩……ベリルは赤い荒野に佇むこの揺るぎない巨大な岩が好きなのだ。
国立公園をしばらく歩いたあと、ウルル(エアーズロック)に向かう。
「……」
凄い。凄いけど……
「周辺にはワイルドフラワーが群生している」
「わ、可愛い」
色とりどりの小さな花に顔がほころぶ。
ベリルはそれに目を細めた。バリングラに対する反応が薄い事は解っていた。
グランドキャニオンやナイアガラの滝のような壮大なスケールは正直、この世界一の一枚岩には無い。
ただ静かに、そこに存在する岩……ベリルは赤い荒野に佇むこの揺るぎない巨大な岩が好きなのだ。
国立公園をしばらく歩いたあと、ウルル(エアーズロック)に向かう。



