「ホントに壊滅させたんですか?」

 しばらくして訊ねると、彼女を一瞥し口を開く。

「お前が来る以前から監視されていたのだよ。リリパットと情報屋に頼んで組織を洗ってもらい、仲間に要請して壊滅させた」

「はぁ~……凄い」

「いつもこうだといいのだがね」

 苦笑いを浮かべる。

「不老不死って大変なんですね……」

「楽ではないな」

「情報屋って……?」

 また新たに出てきた言葉に首をかしげた。

「世界のあらゆる情報をやりとりしている組織の事を言う。リリパットは特に馴染みになるだろう。今度いくつか紹介しよう」

「へえ……」

「他にも紹介屋と仲介屋がいてね」

 それらの説明を受けながら、車はバリングラに向かう。