あなたを愛したいくつかの理由

「いい加減、諦めたらどうだ。私を捕らえた処で不死など得られはしない」

「!?」

 えっ!? ソフィアはついガバッ! と起き上がってベリルの背中を見た。

「中にいるのはお前の女か?」

「知人の娘だ」

「!」

 やばっ! つい見ちゃった。目が合っちゃった……「しまった~」と頭を抱え、またそろり……とのぞき込む。

「従わないならあの娘を撃つ」

 ハンドガンを手にしている男が、ベリルの車に銃口を向けた。

「!」

 ちょっ……!? なに、こっちに銃向けてんのよ!

「……」

 ベリルは自分の車を一瞥し1度、目を閉じて男に向き直った。

 口の端を吊り上げ、不敵な笑みと共に無表情に言葉がつむがれる。