「あの星座は?」

「ん、あれは……」

 寝袋で荷台に寝ころぶ彼女の隣で、毛布を腰までかけて問いかけに応えていく。

「ベリルさんてモノ知り~」

「……」

 コロコロと笑う彼女を見つめて頭を優しくなでた。

「!?」

 びっくりしたが、その手の温もりにいつの間にか意識は遠のいていた。