あなたを愛したいくつかの理由

「ふえっ!? 車で!?」

 ソフィアは危うくスクランブルエッグを吹き出しそうになった。

「研修旅行と言ったろう。サバイバル術を学ぶうえではフィールドに出なければな」

「……リリパットに必要なんですかぁ?」

 コンソメスープをすすりながら質問する。

「全て学べという訳ではないよ。かじる程度の勉強だ。知っているのと知らないとでは雲泥の差がある」

「旅行って……どんなルート?」

 問いかけに、ダイニングテーブルにサラダを乗せて乗せて応える。

「ここからまずバリングラ。次にウルル、そしてシドニーで観光」

「……」

 マウント・オーガスタスにエアーズ・ロックで最後はシドニーか。観光といえば観光ね。

 世界一と二位の一枚岩に、確かシドニーには世界遺産のオペラハウスがあった。