「あたし、魅力ないのかなぁ」

 まだ18歳だけど、この気持ちは本気だもん……天井を見上げて瞳を潤ませる。

「61歳……年の差43……」

 親と子とかいう年の差じゃないわよねすでに……考えて生ぬるい笑みが浮かぶ。

「見た目は25歳なんだから年の差は7つよ!」

 ガバッ! と起き上がり、なんとなく言い訳じみた言葉を発した。

「てかヤバイ。炊事に洗濯に掃除してもらってるじゃない」

 なんか一つくらいやらなきゃタダ飯食いだわ。と、なんとなく落ち込む。

「ああん! どっか一つくらいダメなとこ無いの!?」

 全部出来ちゃうなんて反則よ! ──瞬間、ハッと思い出す。

「出来ないとこ……恋愛?」

 そんなのって無いよね。頭(こうべ)を垂れて自分の手を見つめた。

「こんなんじゃダメダメ! 早く覚えて褒めてもらお」

 首を振って再びリストに目を通す。