次の朝──起きると彼は変わらず朝食を作っていた。ソフィアは内心、ほっとする。

「おはよう」

「あっ、おはよう」

 複雑な笑顔で返すと彼は小さく笑った。

「……」

 ただの会話だと思われたのかしら……何も変わらない彼に少し眉をひそめた。

 良かったような悪かったような。と首をかしげながらリビングのソファに腰掛けてテレビを付けた。

「!」

 そんな彼女の前に置かれるオレンジジュースと数十枚のA4の紙。

「……これは?」

「武器の一覧。とりあえずハンドガンを一通りザッとでいい、覚えるように」

 言われて、持っていたコップを落としそうになった。

「こんなに……?」