次の朝──

「……」

 ベリルは彼女の言葉にしばらく無言になる。

「決断が早いな」

「そういう性格なんで」

 ニパッと笑った。

「そういう事ならばここにいる間は私が教えても良いが……」

「えっ!? ベリルさんが?」

「私も過去に学んだからね」

 これは予想外なラッキー!

「はいっ! よろしくお願いしますっ」

 明るく応えて大きくおじぎをした。

「やったぁー!」

 部屋に戻り飛び上がって喜んだ。

 もう触れあえる機会は無いと思っていた処にラッキーな話が出て飛び上がらずにはいられない。

「でも……リリパットのトレーニングって?」

 枕を抱きしめて首をかしげた。