「……」

 ソフィアは部屋でベッドに寝転がり思案した。

「どっちにしたってベリルさんとは離れるってコトよね!」

 ガバッ! と上半身を起き上げる。

「なんかイヤだなぁ……」

 3ヶ月の間に恋人として認めてもらう……ううん、絶対ムリ!

「義賊か普通の生活……かぁ」

 深い溜息を吐いて再びベッドに横たわる。

「あっ! 待ってよ……? リリパットならベリルさんとの接点は無くならない訳よね」

 ガバッ! とまた起き上がった。

「ベリルさんから要請とか受けちゃったりして」

 にしし……と小気味よく笑いをこぼす。少しでも可能性のある方に進みたかった。

「だって……好きなんだもん……」

 納得するまで諦めたくない。瞳を曇らせて宙につぶやいた。