王子様の甘い誘惑【完】


「……どう?」


あたしがそう尋ねると、顔を引きつらせていた蓮の表情が急にパァっと明るくなった。


「なんだこれ……うめぇな」


「でしょ?」


「これ、ヤバい」


さっきまでとは打って変わって、蓮は物凄い早さで納豆チャーハンを食べ続ける。


食べながら、蓮は何度も「うまい」と繰り返した。


作った身としては、そう言ってもらえるのが一番嬉しいもの。


あたしは自分が食べることも忘れて、蓮の姿を眺めていた。