「何にしようかなぁ……」 使われていた形跡のない炊飯器にお米をセットすると、あたしは腕を組んで考え込んだ。 出来るだけ安上がりで簡単な物……――。 「……そうだ!あれにしよう!!」 ある閃(ひらめ)きが浮かんで、あたしはリビングのソファに座って呑気にテレビを見ていた蓮に近付いて声をかけた。