「理生ちゃんは、一度だって俺に連絡をしてきたことはなかったね」 「へ?」 「あの紙、気付いてた?」 「……はい」 ブレザーの胸ポケットに入っていた小さな紙。 その紙にはユキ先輩の連絡先が書いてあって。 だけど、あたしは一度もユキ先輩に連絡しなかった。 もうあの時には、蓮に心を奪われていたから。