胸のモヤモヤの原因はユキ先輩だけじゃない。 サヤにユキ先輩とのことをずっと隠していたから……。 サヤの気持ちもユキ先輩の気持ちも知っていながら、あたしはずっと逃げていたんだ。 サヤを失ってしまうのが恐くて……。 「理生。何か泣きそうだよ?」 「え……?」 「あたしのことなんて、気にしなくてもいいのに」 すると、サヤはニッと柔らかい笑みを浮かべて、あたしの頭を撫でた。 「サヤ……それって……」 どういうこと? あたしは首を傾げてサヤを見た。