王子様の甘い誘惑【完】


「ごめんなさい……。あの、あたし……先輩に話があって……」


「話?分かった。じゃあ、放課後に屋上で」


先輩はそう言うと、あたしの頭をポンッと叩いて歩き出した。



これで、いいんだよね……?


ユキ先輩の気持ちは凄く嬉しい。


だけど、その気持ちに応えることはできないから。


あたしが好きなのは蓮だから。


この気持ちがユキ先輩に向くことはない。


それなのに、どうしてこんなにも胸が痛むんだろう。