あたし……今、ユキ先輩と……キスした? 唇を指でなぞると、まだその感触が残っている。 「ごめん。不意打ちはもうやめるよ」 ユキ先輩があたしの顔を覗き込んだ瞬間、全身がカーッと熱くなった。 あたし……何してるの……? 不意打ちとはいえ、蓮っていう彼氏がいながらユキ先輩とキスしちゃうなんて……。 それに、サヤがユキ先輩のことを好きだって知ってるのに。 あたし、最低だ!! 思わず先輩から距離を置いた時、背後で物音がした。