王子様の甘い誘惑【完】


「ねぇ……また女の子のところにいくの?あたしが蓮の言うこと聞かなかったから……」


前もそうだった。


蓮の言うことを拒否した時、蓮はあたしを家に残して出ていってしまった。



「ねぇ、蓮。何とか言ってよ……!!」


蓮の服の裾を掴んでグイグイと引っ張ると、蓮の口元がみるみるうちに緩んだ。


そしてついに、耐えきれなくなった蓮は「ブッ!!」と吹き出した。



「お前、バカだろ。なに焦ってんの?」


「……はい?」


あたしのどこがバカだっていうのよ。


彼氏が他の女のところに行くのに、黙ってる彼女なんていないでしょ!!


心の中でそう突っ込みを入れる。