王子様の甘い誘惑【完】


蓮は未だにあたしの布団を用意してくれない。


それはあたしと一緒に寝たいからなのか、それともただ単にめんどくさいだけか。


後者であるのは間違いないけど。


≪コンコンッ……――≫


蓮の部屋にやってきて扉をノックする。


「先入りやがって」


眉間に皺を寄せた蓮が扉の隙間から顔を覗かせる。


ゲッ……もしかしてご機嫌斜め?


先にお風呂に入ったことが蓮には気にくわなかったようだ。