目をつむったままのところを見ると、まだ寝惚けてるみたい。 よかった……。 ホッと胸を撫で下ろしているのも束の間、あたしは引っ張られた拍子で蓮の横に倒れ込んだ。 蓮は長い腕であたしの体をギュッと抱きしめる。 「蓮。離してくれないとお弁当作らないよ?」 「……」 「あたし、二度寝しちゃうよ?」 「……」 もう少しだけ、この温もりを感じていたい。 人肌がこんなに温かくて安心できるものだって知らなかった。 あたしは蓮の温かい胸に顔を埋めながら再び目を閉じた。