王子様の甘い誘惑【完】


あんなに嫌だった蓮の家政婦。


それなのに、どうしてこんなに胸が痛むんだろう。


蓮があたしをただの家政婦として扱ってくれたら、違ったのかな?


「好きだ」なんて言われなければ、こんなにも苦しまなかった?


「……何とか言ってよ!!」


泣きながらそう叫んだ瞬間。


蓮はあたしの唇にそっと自分の唇を重ね合わせた。