「お前の好きにすれば?退学なんて怖くないから」
「……へ?」
ちょっ……!!少しくらい動揺したっていいのに!!
慌てる様子の一切ない蓮に、あたしは口をポカーンっと開けた。
「どうすんの?黙って俺についてくる?それとも……ここで、する?」
少しはひるむと思ったのに、逆に火をつけちゃった?
蓮はあたしの足の間に自分の膝を差し込むと、ニヤッと意地悪く笑う。
うぅ……っ。悔しすぎる!!
ていうか、その笑みは反則だってば……。
その意地悪な笑みにすら、カッコよすぎて胸ときめかせているあたし。
だけど、ここで頷くわけにはいかない!!



